エデュコレ2019 視察

イベント視察

神戸で開催されたエデュコレという武田緑氏がプロデュースするイベントに行ってきました。レフリースクールの展示などありましたが、以下の講演が印象に残りました。

西郷孝彦 世田谷区立桜丘中学校 校長

公立中学の校長でありながら、従来の学校のあり方に縛られない取り組みをしている。まずは校則がない。人権を侵害する校則や生徒から要望のあった校則などをなどをなくしていったらなくなったそうだ。廊下の机では麻雀も行われていて先生の見学もある。恐らく役所や教育委員会からは異論も多く寄せられると思われる。

不登校の子供を減らそうと、廊下にも机を置いて学習してもらっている。不登校の子供の中には教室に入れないから、学校に子供が来ないという子供も多い。校長室にも子供がたくさん来る。きっと校長先生も沢山話を聞いてくれるのだろう。イベントの時は地域の人も寄付をしてくれたり、手伝ったりしてくれる。地域の人に協力してもらい繋がっていくことは、閉鎖的になりがちな教育現場を変えていくうえで非常に良い効果であると思われる。居場所のない子供対して居場所を提供すると意味では有意義な取り組みである。

プロジェクトマネジメントとしての教育を考察

少し無理があるかもしれないが、プロジェクトマネジメントという観点で中学校の教育を分析してみるとどうなるだろう。例えば小学校5年生の学年目標を「子供が生き生きと活躍する」とするとKPIは相対的に他の学校の生徒よりも上回っているということにする。学力テスト、スポーツテスト、部活の大会、学校外での活動、全ての分野において活躍した「実績」を対前年比、または他の学校とで比較する。その為に学校のスタッフ、協力者たちは何をするのか。プロジェクトマネージャーは体制を作る。まず顧客は誰か?子供たちと設定するとステークホルダーは、親御さん、地域住民などになる。各リーダーに目標を設定してもらう。実行する、進捗を見て計画を修正する。プロジェクトが完了する。プロジェクトマネジメントをしなかった時よりも、子供たちは生き生きとしているのではないだろうか。「落ちこぼれ」もいるかもしれない。でも一つの目標に向かって取り組むのであれば、マネジメントしないときよりも落ちこぼれは少なく済んだのではなかかろうか。

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